令和8年度 航空学生採用第1次試験 合格発表 統計2026年度 航空学生 一次試験 倍率・展望
令和8年度 航空学生 適性検査 一次試験の統計ページです。合格者 968 人の全国集計、一次試験の倍率、二次試験以降と最終倍率の見通し(海上自衛隊・航空自衛隊)。一次試験だけの倍率は公表されないので、全国 50 の地方協力本部(地本)が出した合格発表の受験番号を数え、年度別の公表値と合わせて読み解きました。受験番号そのものは載せません。
01結論
- 一次は 6〜7 割が通過する。合格者 968 人(航空要員 576・海上要員 392・女子 96)。受験番号の範囲から見た合格率の上限は約 71%、昨年の応募者比で 61%。
- 最終は 7 人に 1 人。採用は 125〜146 人なので、一次合格者から見た倍率は 6.6〜7.7 倍。ここからは二次(身体検査・口述・適性検査)と三次で決まります。
- 応募ベースの最終倍率は 9〜13 倍の見込み。昨年(12.7 倍)と同じ水準。航空は 19 倍前後、海上は 4 倍前後で、入口の差が大きい。
応募から採用までの流れ(令和 8 年度、採用は令和 7 年度の実績〜計画)
帯の幅は人数に比例(薄い部分は推定の幅: 応募 1,360〜1,590、採用 125〜146)。応募ベースの最終倍率は 9.3〜12.7 倍、一次合格者から見ると 6.6〜7.7 倍(約 7 人に 1 人)。
02あなたの状況別
一次に合格した人
次は二次(10/15〜22 のうち 1 日)。一次合格者 968 人のうち採用は 125〜146 人、約 7 人に 1 人。二次は航空身体検査・口述試験・適性検査、三次は航空自衛隊が操縦適性検査と医学適性検査、海上自衛隊が航空身体検査の一部(二次の内容 ›)。発表は 11/5(航空)・11/12(海上)。ここからは身体と面接の段階です。二次の適性検査では、R100 成人知能検査(公益財団法人 大原記念労働科学研究所)と YG 性格検査が出ました(受験した人の記憶。どちらも紙です。年度によって変わることがあります)。一次の 4 種目とは別の検査で、TENRYU の対象外です。当日は落ち着いて、ありのままに取り組めば十分です。
一次で届かなかった人
一次は 6〜7 割が通過する段階で、通過しなかった 3〜4 割には欠席した人も含みます。受けて届かなかった人は、教養科目か適性検査のどちらかが足りなかった人です。合格点は公表されないので、どちらが足りなかったかは分かりません。教養科目は過去問で、適性検査は形式どおりの練習で、両方を来年まで続けるのが確実です。応募資格は 18 歳以上 24 歳未満なので、年齢の範囲内なら来年も受けられます(来年度 受験 ›)。
03都道府県別(地本別)
「海上要員」(海上自衛隊の航空学生として採用する区分)「航空要員」(航空自衛隊の区分)は各地本の発表の欄で数えました。受験番号の「海」「空」は申込の区分で、海上要員の欄には「空」の番号の人が多く載っています(例: 福岡の海上要員 14 人のうち「海」の番号は 1 人)。航空を申し込んだ人が一次の時点で海上要員に区分されることがある(併願)、ということです。
都道府県別の一次合格者(地図。北海道は 4 地本の合計)
全国 → 地方 → 都道府県 → 地本の詳細、の順に細かくなります。円の面積は人数に比例(地方と都道府県で同じ尺度。2 人以下は見やすさのため同じ大きさ。都道府県は 30 人以上に数字)。北海道は 4 地本の合計。
県か円を押すと、その地本の詳細がここに出ます。
地図の境界は国土数値情報(国土交通省)をもとに簡略化。正確な比較は下の横棒と表で。
地方別の一次合格者(航空要員+海上要員)
関東が全体の 29%。人口の分布に近く、合格しやすさの差ではありません。
地本別の一次合格者(多い順、上位 10)
上位 10 地本で 500 人、全体の 52%。11 位以下は下の折りたたみに。
全 50 地本の順位・表・出典
全 50 地本(多い順)
中部方面隊の管内(富山〜高知の 21 地本)は方面隊の 1 本の PDF にまとめて載ります。宮崎はサイトに一覧がなく、地本の Instagram(発表から約 3 日で削除)の内容です。PDF は地本が差し替えたり掲載期限で消したりすることがあります(岩手 10/16、秋田 10/19、静岡 10/15 まで)。
04今年の倍率の見通し推定
一次だけの倍率は公表されないので、合格者数から逆算します。前提は 3 つ: 一次の通過率は応募者比で 6〜7 割(06)、採用は令和 7 年度の 125 人から採用計画(要項の採用予定数)の 146 人(航空 72・海上 74)まで、海上要員の欄には併願で一次を通過した人を含む。
一次合格者のうち採用される人数(区分別)推定
棒の長さは一次合格者の人数(全体 968 人を最大)。明るい部分が採用の人数で、斜線は推定の幅(採用が令和 7 年度の実績〜採用計画のとき)。海上要員には、航空を申し込んで一次で海上要員に区分された人も含むので、海上は採用されやすく、航空はされにくく見えている可能性があります。女子の採用は令和 7 年度の 12 人で仮置き。
読み方: 応募ベースでは航空の倍率が海上の 4〜5 倍ですが、一次を通過したあとは航空 8 倍前後・海上 5〜7 倍と差が縮みます。航空は一次で、海上は二次以降で絞られる形です。確定値は、防衛省が翌年 6 月ごろに「自衛官等の充足・採用状況」で公表します。
05年度別の推移(防衛白書)
応募者数の推移(海上+航空)
5 年で −22%。海上は 762 → 237 人(−69%)、航空は横ばい。令和 8 年度は一次合格者から逆算した推定の幅。
倍率の推移(応募者 ÷ 採用者)
採用はほぼ一定(海 55〜78・空 67〜78)なので、倍率は応募者数で決まります。
年度別の数表(応募・採用・倍率)
出典: 令和 4〜7 年版 防衛白書 資料「自衛官などの応募及び採用状況」、防衛省「自衛官等の充足・採用状況」(令和 7 年度、2026 年 3 月 31 日現在)。令和 7 年度の女子は航空 応募 161・採用 6、海上 応募 36・採用 6。
06一次の合格率の目安
受験番号は多くの地本で「海1001〜」「空3001〜」「W4001〜」のように系列ごとの連番です。合格者の番号の最小と最大から「少なくともこれだけの受験者がいた」と推定でき、合格者数で割ると合格率の上限の目安になります。系列の始まりが 1 番でない地本や、千の位が会場を表す地本(青森・秋田・福岡・長崎・鹿児島・沖縄など)は除いています。
受験番号の範囲から見た一次の合格率(上限。合格者の多い順 10 地本)目安
受験者数は「番号の最大−最小+1」で、下限です。実際の合格率はこれより低く、令和 7 年度の応募者 1,591 人と比べると 61%。
山口の航空は「空3001〜3019」の 19 番が途切れずに合格しています。ただし、最後の番号より後に受けて通過しなかった人がいても発表には載らないので、全員が合格したとは限りません(番号から数えた受験者数は下限です)。一次試験は受験者の大半が通過する段階ですが、受けた人の 3〜4 割は一次を通っていません(欠席した人を含みます)。合格点は公表されていないので、どこまで取れば通るかは分かりません。
一次試験は教養科目と適性検査の両方で決まります。教養科目は高校の範囲で、学校の勉強がそのまま土台になります。適性検査は問題が公表されず、形式に慣れる機会がほとんどありません。準備の差が出やすいのは適性検査の側です(来年受験する人へ)。
07傾向と展望
- 応募は減り、採用は一定。応募者は令和 3 年度の 2,049 人から令和 7 年度の 1,591 人へ(−22%)。海上は 762 → 237 人(−69%)と急減、航空は 1,287 → 1,354 人とほぼ横ばい。採用は毎年 125〜150 人で、計画(146 人前後)は航空がほぼ達成、海上は未達(令和 7 年度 74%)。
- 倍率の差は入口の差。航空は 14〜20 倍、海上は 9.8 倍から 4.3 倍へ。採用数がほぼ固定なので、倍率は応募者数で決まります。
- 一次は 6〜7 割、最終は 約 7 人に 1 人。一次(教養科目+適性検査)で 3〜4 割を落とし、二次以降(身体検査・口述・適性)でさらに絞る二段の構造です。
- 女子は 1 割。一次合格者の 10%(96 人)、令和 7 年度の採用も 125 人中 12 人(10%)。応募者に占める女子は 12%(197 人)でした。
- 地域は人口と基地。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)で 253 人と全体の 26%。人口の割に多いのは鹿児島(海上自衛隊の鹿屋航空基地)、宮崎(航空自衛隊の新田原基地)、山口(航空学生の教育を行う防府北基地)、沖縄、秋田など、自衛隊の基地が身近な県です。
- 応募資格の広がり。航空自衛隊の航空学生は令和 6 年度から採用上限年齢が 21 歳未満から 24 歳未満に広がり(令和 6 年版 防衛白書)、高校卒業後の再受験や大学在学中の受験がしやすくなりました。
- 展望。18 歳人口の減少が続くので応募は漸減か横ばいと見込み、採用計画が維持される限り、応募ベースの倍率は全体 9〜13 倍、海上 4 倍前後、航空 15〜20 倍の範囲で推移すると考えます。海上は採用計画の未達が続いており、二次以降の絞り込みが航空より緩い状態が続く可能性があります。採用計画や応募資格の変更は採用要項(毎年 7 月ごろ)で確かめてください。
08この後の日程(令和 8 年度)
- 10/9一次試験
- 10/15〜10/22二次試験
- 11/5二次試験
- 11/12二次試験
- 11/14〜12/17三次試験
- 11/20〜12/16三次試験
- 1/25最終合格発表
採用要項にもとづく日程。一次試験と適性検査のページからカレンダーに登録できます。
09数え方と限界
- 出典は各地本のサイトの合格発表(PDF・画像)。2026 年 10 月 11 日に取得し、受験番号の件数を数えました。長崎の PDF は「以上 12 名」「以上 6 名」と人数を明記しており、数えた結果と一致。別に集めた 33 ページの控えとも全地本で一致しました。
- 「航空要員」「海上要員」は発表の欄で分けました。受験番号の「海」「空」とは一致しません。
- 女子は受験番号の W で数えました。W を使わない地本(石川など)では 0 になっています。
- 推定の受験者数は系列ごとの「最大−最小+1」の合計で、下限です。見通し(04)の応募者と倍率は、この通過率と令和 7 年度の採用・採用計画から逆算した推定で、確定値ではありません。
- 受験番号の一覧は載せません。本人の確認は各地本の発表で行ってください。数え間違いに気づいた方は、お問い合わせ(メール)からお知らせください。訂正があれば、この節に記録します。
引用するとき
集計した数(地本別の合格者数など)は、クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際(CC BY 4.0)で使えます。出典を書けば、記事や SNS への掲載も加工もできます。図・文章・地図の絵は対象外です。出典の例:
TENRYU「令和8年度 航空学生採用第1次試験 合格発表 統計」 https://amateras-trainer.com/goukaku(2026年10月11日集計)10よくある質問
航空学生の倍率は何倍ですか。
令和 7 年度(2025 年に受験)は応募 1,591 人・採用 125 人で 12.7 倍でした。海上自衛隊は応募 237 人・採用 55 人で 4.3 倍、航空自衛隊は応募 1,354 人・採用 70 人で 19.3 倍です(防衛省「自衛官等の充足・採用状況」)。令和 8 年度(2026 年に受験)は、一次合格者 968 人から推定すると 9〜13 倍の見込みです。
航空学生の一次試験の倍率は公表されていますか。
公表されていません。防衛省が公表するのは年度ごとの応募者数と最終的な採用者数です(令和 7 年度は応募 1,591 人・採用 125 人で 12.7 倍)。一次試験だけの合格者数は、各地方協力本部が合格発表として出す受験番号の一覧を数えると分かります。令和 8 年度(2026 年 10 月 9 日発表)は全国 50 地本の合計で 968 人でした。
2026 年 1 月の合格発表と、このページの数は何が違いますか。
2026 年 1 月に発表されたのは、令和 7 年度(2025 年 9 月に一次試験)の最終合格者です。このページは、令和 8 年度(2026 年 9 月に一次試験)の一次試験の合格発表(2026 年 10 月 9 日)を全国分数えた最新の集計で、合格者は 968 人でした。令和 8 年度の最終合格の発表は 2027 年 1 月 25 日の予定です。
航空学生の一次試験の合格率はどれくらいですか。
目安は 6〜7 割です。受験番号が連番で付いている 38 地本では、番号の範囲から推定した受験者 1,037 人に対して合格者 738 人(約 71%)でした。推定の受験者数は下限なので、実際の合格率はこれより低くなります。令和 7 年度の応募者 1,591 人と比べると約 61% です。
二次試験の倍率はどれくらいですか。
二次だけの倍率は公表されていません。一次合格者 968 人に対して最終的な採用は 125〜146 人(令和 7 年度の採用 125 人、採用計画 146 人)なので、一次合格者から見た最終までの倍率は 6.6〜7.7 倍、およそ 7 人に 1 人です。二次(身体検査・口述・適性検査)と三次を合わせた絞り込みがこの幅に収まります。
令和8年度(2026 年に受験)の航空学生の最終倍率の見通しは。
推定で 9〜13 倍です。一次合格者 968 人を一次の通過率 6〜7 割で割り戻すと、応募者は 1,360〜1,590 人程度。採用が計画どおり 146 人なら 9.3 倍、令和 7 年度と同じ 125 人なら 12.7 倍で、令和 7 年度の 12.7 倍と同じ水準です。確定値は防衛省が翌年 6 月ごろに公表する「自衛官等の充足・採用状況」で分かります。
海上自衛隊と航空自衛隊で、航空学生の倍率はどう違いますか。
応募ベースの倍率は海上が 4 倍前後、航空が 19〜20 倍で、差は大きい(令和 6・7 年度)。ただし一次のあとで見ると、海上要員 392 人に対して採用 55〜74 人(5.3〜7.1 倍)、航空要員 576 人に対して採用 70〜72 人(8.0〜8.2 倍)で、差は縮まります。海上要員の欄には航空を申し込んで一次で海上要員に区分された人も含むので、目安です。
令和8年度の航空学生の一次試験の合格者は何人ですか。
全国 50 の地方協力本部の発表を集計すると 968 人です(航空要員 576 人、海上要員 392 人、女子 96 人)。富山は地本のサイトには載っていませんが、中部方面隊の一括の発表に 1 人が載っています。
航空学生の一次試験の合格者に女子はどれくらいいますか。
受験番号に W が付く女子は 96 人で、合格者の約 10% です。令和 7 年度の最終的な採用者は航空自衛隊が応募 161 人中 6 人、海上自衛隊が応募 36 人中 6 人でした。
都道府県によって合格者数に差がありますか。
あります。多い順に 神奈川 107 人、東京 78 人、福岡 54 人、大阪 49 人、秋田 37 人、千葉 37 人 です。地本の受付の数(人口)を反映しているので、合格しやすさの差ではありません。
来年(令和 9 年度)の倍率はどうなりそうですか。
応募者は令和 3 年度の 2,049 人から令和 7 年度の 1,591 人へ減り、採用計画は 146 人前後で続いています。18 歳人口の減少が続くので、応募ベースの倍率は全体で 9〜13 倍、海上 4 倍前後、航空 15〜20 倍の範囲で推移すると見込みます。採用計画や応募資格が変わると動くので、採用要項で確かめてください。
二次試験の適性検査は何をしますか。
採用要項には「適性検査」とだけ書かれています。受験した人の記憶では、R100 成人知能検査(公益財団法人 大原記念労働科学研究所)と YG 性格検査が出ました(どちらも紙)。年度によって変わることがあります。一次の適性検査(空間認識・計器判読・操縦操作・方位判読)とは別のもので、TENRYU の対象外です。
一次試験に合格したあとの日程は。
二次試験は 10 月 15〜22 日のうち指定された 1 日で、合格発表は航空自衛隊が 11 月 5 日、海上自衛隊が 11 月 12 日です。三次試験はそのあとで、最終合格は 2027 年 1 月 25 日に発表されます。
11来年受験する人へ
来年の一次を確実に越えるために、いちばん準備しにくいのが適性検査です。空間をとらえる力は練習で伸びることが、217 本の研究をまとめた分析で示されています。効果は練習のあとも続き、似た課題にも広がると報告されています(Uttal ら 2013)。同じ形式の検査をくり返し受けると得点が上がることも知られています(Hausknecht ら 2007)。
教養科目(国語・数学・英語・選択 1 科目)は高校の範囲です。点数が上位でそろう人どうしでは教養科目で差がつきにくく、順位の差は適性検査で生まれやすいと考えられます。教養科目に不安がある人ほど、適性検査で取り返す余地があります。
航空学生は定員の決まった選抜です。一次の成績が最終の判定に使われるかは公表されていませんが、使われる可能性はあります。一次の適性検査で高い点を取っておくことは、そのあとに向けても損になりません。
だから、適性検査の 4 種目(空間認識・計器判読・操縦操作・方位判読)を形式どおりに、制限時間つきで練習しておくことが重要です。TENRYU の体験版は無料・登録なしで、ブラウザから使えます。
文献: Uttal, D. H. ほか (2013). The malleability of spatial skills: A meta-analysis of training studies. Psychological Bulletin, 139(2), 352–402. / Hausknecht, J. P. ほか (2007). Retesting in selection: A meta-analysis of coaching and practice effects for tests of cognitive ability. Journal of Applied Psychology, 92(2), 373–385.